前回までで設置するべきメニューの数と、価格の設定の法則がお分かりいただけたと思います。
今回お伝えすることは、少しの工夫とテクニックで、客単価アップが狙える3つの方法。
比較しながら見ていきましょう。
ただ『カット』や『カラー』などといったメニューが表記されているだけでは、ワクワク感がありませんよね。
そこでひと工夫。
これを『似合わせカット』や『ツヤ髮カラー』に変えてみるだけで、どんな風に仕上がるのかが想像でき、仕上がりに期待感が生まれます。
店先に並んでいるただのニンジンも、POPに『朝採れニンジン』と書いてある方が、断然美味しそうなイメージを持つことができますよね。
ネーミングを具体的にしてみるだけのテクニックが、結果的に付加価値を与えられるのです。
そしてもう一つ、大切なテクニックは、メニューの表記順への工夫です。
人間は、一番最初に目に入ったものを脳に強く印象付けます。
厳選しておいた3つのメニューのうち、特に印象付けたいメニューを最初に表記すること。
工夫したネーミングと表記順で、客単価アップを目指しましょう。
さらには、お客様に『ついで買い』をしていただいて、満足感を感じていただきましょう。
みなさんも、コンビニのレジ前商品についつい手を伸ばしてしまう、という経験をされたことはありませんか?
レジ前には、たいてい単価の安い小さなお菓子が並んでいます。
これは、会計時のお財布の紐が緩んでいるタイミングで、メインに買うものよりも安い商品が目に入ると、「ついでにこれも」と手を伸ばしてしまう人間の心理をついたもの。
カットを済ませたお客様にシャンプーやトリートメントなどをすすめたい場合には、施術が終わって会計をしているときにおすすめすると、買っていただける確率が上がるでしょう。
いかがですか?
少しの工夫やテクニックで、少しずつではあっても確実に客単価アップが狙える方法をご紹介しました。
考えてみれば、私たちの身の回りは、こういったテクニックで満ちあふれています。
普段からアンテナを張って生活することで、集客の方法や、よりメニューを選びやすくする方法などが学べそうですね。
今回お伝えしたテクニックのまとめ
これらのテクニックを駆使して、よりお客様に喜んでいただけるメニュー作りを目指しましょう。
参考書籍:脱・職人経営