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店頭商品にもこだわりを!自社開発商品の取り組みにメリットはある?

目次


前回は、美容室としての新しい価値観づくりとして、「トータルデザインフィー」という考え方から価格改正に踏み切る方法をご紹介しました。
また、価格改正の際のアンケートはあくまでも参考程度にとどめ、お店のコンセプトから外れないようにすることも大切です。
今回は、自社開発商品への取り組みのメリットをご紹介します。
あなたのお店にしかない、唯一無二の商品の開発に興味を持つきっかけにしていただければと思います。

自社開発商品の強みとは?

「自社開発商品」と聞くと、馴染みのない印象を受けるかもしれませんが、セレクトショップのような小売店に置いてある商品の7〜8割は、実は自社開発商品なのです。
経営の上では、利益率やスピード感、在庫管理のしやすさからメリットがあるといわれています。
自社開発商品への取り組みは美容業界でも進んでいますが、ここでも自店のコンセプトに合っている商品への開発に取り組んでいけば、より説得力が生まれ、お客様に支持されることにつながっていくのです。
例えば、家に帰ってからも継続する美のためにオリジナルケアシャンプーやトリートメントなどのホームケア用品を自社開発し、次回来店されるまで美しさをキープしていただきたい、と考えたときには、成分から研究開発した商品にたどり着くかもしれません。
あなたのお店のコンセプトを理解してくださっているお客様であれば、手に取ってくださるのではないでしょうか。

自社開発商品を扱う4つのメリット

さらに、自社開発商品を扱うことのメリットを4つご紹介しましょう。
 

  • 万人受けの必要がなく、差別化しやすい

広く一般に受ける商品を作るのではなく、自店の顧客のニーズに合わせた商品の開発をするため、他店にはない唯一の商品となります。
 

  •  広告費がかからないので開発費に予算がかけられる

自社サイトや店頭で紹介することになるため、CMなどの広告・宣伝費がかかららず、その分を開発費に回すことでより良い商品の開発につながります。
 

  • 商品がウェブサイトに流出しないので、価格競争に巻き込まれない

ECサイトに商品が流れないため、他で安売りされることもありません。
 

  •  スタッフが商品開発に関わることが社員教育につながる

スタッフが開発から携わることで、愛着が生まれ、商品知識の定着につながり、お客様に対しての説明も上手くなることが期待できます。
 
自社開発商品は、あなたのお店のお客様のニーズに応えるために開発されるべきものです。
それには日々のお客様との対話の中で、どのようになりたい方が多いのかを汲み取ることを心がけていけば、自ずとどんな商品を開発すればいいのかが見えてくるのではないでしょうか。

まとめ

自社開発商品への取り組みは、あなたのお店のコンセプトをよりよく理解していただくためにも非常に有益です。
しかし、予算が限られていることも事実でしょう。

全てにお金をかけられるわけではありませんので、かけるところにはかけ、節約するところはきちんと節約する、それも全てはコンセプト次第。
コンセプトに合った、日々の生活の中で綺麗を継続させることができる商品を開発すれば、お客様は必ず支持してくださいます。
ヘアスタイリングだけではない、生活のトータルデザインまでもを視野に入れていけば、新たな美容の価値観をつくることができるはずです。
 
参考書籍:1年先まで予約が入る奇跡のサロン 石井 孝治 著