前回では、100%の顧客満足度を得るためには200%のサービスを提供しなければいけないこと、需要と供給のバランスを考えたメニューを考える必要があることをご紹介してきました。
今回は、独自性を生み出すための情報の集め方を2つご紹介したいと思います。
他社に圧倒的な差をつけたメニューづくりのためのヒントにしていただけたらと思います。
独自性を生み出すための情報の集め方のひとつ目は、異業種を研究することです。
例えば、海外で流行っているものやホテルで人気のあるサービス。
これを持ち帰ってそのまま自身のサロンで行うのはハードルが高いとしても、ノウハウをヒントにしてメニューを発展させることはできないだろうか、ということが考えられる可能性はあります。
ここで重要になってくるのは、この情報が自分のお店のコンセプトに合っているかということ。
合っているかいないかの判断は、実際に自分で体験してみなければできません。
体験してみるからこそ得られるヒントが必ずあるはずです。
そしてふたつ目は、海外の美容業界の情報にも目を向けて、視察しに行くことです。
情報は日本だけではなく、海外にもたくさんあふれています。
特に美容業界であれば、海外にもアンテナを張り、常にリサーチしておくことは欠かせないでしょう。
例えばニューヨークでは、カット&ブローで10万円という収入を得ている美容師もいる高単価体制が一般的です。
収入はそのまま美容師の評価を表しているのです。
さらにボディメニューを追求したいと考えたときには、海外のリラクゼーション複合施設を参考にしてみてはどうでしょうか?
宿泊施設も一緒になっている施設ならば、食からボディケアまでトータルでの美のあり方を参考にできそうです。
以上のように、収入の面ひとつ取っても、日本と海外では考え方そのものに違いがあります。
日本のことを知る、という意味でも海外視察は有益ですし、そこには独自性を生み出すヒントが隠されているのです。
業種を超えて研究し、理解を深めていくことで自店の独自性を生み出すためのヒントが得られることがお分かりいただけたでしょうか?
現在は、インターネットで調べればあらゆる情報が手に入ります。
しかし、自分の足で集めた情報にはネットにはない「熱」のようなものがあるのです。
そして繰り返しになりますが、自店のコンセプトと合っているかどうか、という軸に照らし合わせて開発されたメニューがあなたのお店の「独自性」になっていくのです。
あとは、その独自性を何があっても貫き通すこと。
そうすることで、お客様はあなたのお店の「独自性」のファンになってくださいます。
参考書籍:1年先まで予約が入る奇跡のサロン 石井 孝治 著